2012 June

Tokyo

 
 
 
 
 
横浜美術館で「MAX  ERNST- FigurexScape」展を見る。マックス・エルンスト(1891-1976) はシュルレアリズムの画家として有名だけれど、その枠を一旦外して「フィギュアと風景」というモチーフから検証し直し、エルンストの関心の独自性に迫ると いうこの展覧会、キューレーターの細やかな研究が凝縮された密度の濃い展覧会のように感じる。アメリカ、ヒューストンのメニル・コレクションからの貸し出 し作品は私は始めて見る作品もあった。

 

Tokyo

 
 
 
国立西洋美術館の「ベルリン国立美術館展ー学べるヨーロッパ美術の400年」のオープニングに伺う。ヨハネス・フェルメールの「真珠の首飾りの少女」がメインのように宣伝されているけれど、正にヨーロッパ美術の400年、というだけあって大変な作品数の展覧会。フェルメールにたどり着く前に既にクタクタ・・・。外に出てコルビジェの設計による外観を眺めて何だかほっとする。

 

Paris

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
パリはさまざまなアートイヴェントが本当に一年中ある。4月から始まったLa Triennale。3年に一度のアートの祭典。以前は会場もグラン・パレとルーブルで「Force de l'artー芸術の力」と言われていたイヴェント。こちらのタイトルの方がパリらしくて良かったのに・・・。今回の会場Palais de Tokyoは、パリ万博のための一つのパビリオンだった。近くのQuai de Tokyoにちなんでこの名前になったとか。入り組んだ壮大な会場にところ狭しと現代アートがひしめき合っている。ヴェネチア・ビエンナーレ並のヴォリューム。

 

Paris

 
 
ポンピドーセンターで「Anri Sala」展を見る。ベルリンを拠点に活躍するアルバニア人のアーティスト。ビデオを中心とした作品はとても個人的で複雑・・・。

 

Paris

 
 
 
 
ポンピドーセンターで「Multiversites creatives」展を見る。創造における多様性、という意味だろうか・・・?デジタルが作り出す連続した形態に焦点を当て、ネットワーク=連携し合う 事で作り出す大きな現象、そしてそれが造形と社会をつなぐ大きなフォーマットとして形成された時に、共通の言語となる現象を、さまざまな材質、表現を使っ て展示されている。

 

Paris

 
 
 
 
 
久しぶりにポンピドーセンターの常設展示を見る。少し来ないうちにどんどん新しい作品を購入していて、その作品のチョイスの幅の広さに驚くとともに、購入に至るまでの綿密なプロセスにも思いを馳せる。本当に休むことを知らないアクティヴな美術館・・・。

 

Paris

 
 
 
Pavillon de L'Arsenal にて「Re-Architectures」展を見る。タイトルの通り、パリ市内のさまざまな建築物を、Re-Cycler (リサイクル)、Re-Utiliser (再利用)、Re-Investir (再投資)、Re-Construire (再建設)、とそれぞれの対象にカテゴライズして展示している。ファイナンスの問題で止まってしまっている現場や、投資元が変わって再建設が進んでいる現場など、建築が建築として建ち、その機能を果たすにはファイナンスの問題が常に根底にあることを思い知る。Googleの提供でパリ市の地図上でいろいろな建物を検索できる巨大スクリーンシステムも面白い。

 

Paris

 
 
 
 
 
 
MONUMENTAはGrand Palaisで1年に一度、フランス文化相から指名された現代アーティストが、全館にインスタレーションをおこなう展覧会。このグラン・パレは1900年 のパリ万博のメイン会場だったところで鉄骨とガラス張りのドームの屋根が美しい壮大な空間。今年はフランス現代美術の大御所、Daniel BUREN。1938年生まれなのでまだまだこれから?というタイミング。1965年からは自らが「視覚的道具」と呼ぶ、8.7cm幅のストライプを使っ た作品が有名。86’にはヴェネチア・ビエンナーレのフランス代表作家として金獅子賞を受賞。高松宮殿下記念世界文化賞も受賞している。200回も来日し ているというので親日家なのか、カメラを持っていた私に・・・。きっと日本から来たファンだと思ったのかも・・・。

 

Paris

   
 
 
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パリに来た年からの長い友人、A氏の共著本を頂く。「青い鳥」でノーベル文学賞を受賞しているベルギー人の詩人であり劇作家の、メーテルリンクに関する本。彼女の研究は難しくてわからないけれど、長い研究生活の成果、何だか自分の事のように嬉しい。学生だった頃は毎日一緒に居て毎日本当に良く笑っていた。パリの生活が最初から気持ちよく過ごせたのは本当に彼女のおかげ。
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